11月11日が「西陣の日」と定められたのは、室町時代に京都を焼き尽くした応仁の乱という大きな歴史的事件と深く結びついています。
応仁の乱と西陣の誕生
- 戦乱の終結: 応仁の乱は、室町幕府の権力争いが原因で起きた約11年にわたる内戦です。この戦乱が終結したのは、旧暦の11月11日でした。
- 織工たちの集まり: 戦乱によって荒廃した京都を離れ、各地に散らばっていた織工たちが、戦後、西軍の本陣跡であった現在の西陣周辺に集まり始めました。
- 西陣織の発祥: これらの織工たちが、この地で織物を織り始め、やがて西陣織と呼ばれる独自の織物が発展していきました。
なぜ11月11日が「西陣の日」なのか?
- 西陣の誕生と結びつけ: 西陣織の発祥の地となった西陣の地が、応仁の乱が終結した日にちなんで名付けられたことから、西陣織のルーツを記念する日として11月11日が選ばれました。
- 西陣織産業の発展: 西陣織は、その後、日本の伝統工芸品として発展し、着物や帯など、数多くの美しい織物を生み出しました。
- 西陣織への貢献: 西陣織の発展に貢献した人々を称え、後世にその歴史と伝統を継承していくために、「西陣の日」が制定されたのです。
11月11日が「西陣の日」と定められたのは、単なる記念日ではなく、西陣織の歴史と文化を深く理解するためには欠かせない日なのです。応仁の乱という歴史的な出来事から始まり、現代まで受け継がれてきた西陣織の素晴らしさを、この機会に改めて感じてみてはいかがでしょうか。
